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一足先に桜(河津桜のようです)のお花見を千葉県柏市の手賀沼でしました。この写真を撮影したのは2月20日ですが、例年よく遊びに行きますがこれほど早く咲いていたことは無かったと思います。

前回のブログには菜の花をアップしましたが、今年は暖かく花の咲くのも早いようです。

こんにちは丸安毛糸の田崎です。今回もお付き合いをお願いいたします。

 

前回まではニットの原料に付いて書いてきましたが、今回からは少し糸に付いて書いていきます。

そして今回は繊維の長さによる分類に付いて進めて行きます。

 

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目次

1、スパン糸

2、フィラメント糸

3、まとめ

 

スパン糸(短繊維)

スパン糸とは繊維長の短い原料を紡績した糸の事で、それらの原料にはウール(獣毛も含む)、綿、麻、アクリル、化合繊を短くカットしたものがあります。

スパン糸を紡績した時の特徴は、繊維長が短いので多少の毛羽立ちがあり柔らかな風合いになります。

欠点は繊維が短いので光沢感が無く、強度も強くはありません。

ウールはスパン糸の分類に入るのですが、その中でもさらに繊維長の短い物を紡績したものを紡毛糸、長い毛を紡績した物を梳毛糸と言います。

綿も同じ分類ですがその中でも分かれ、通常の綿の繊維長は2.5cmくらいですが、中には4.5cmと長い物もありそれを超長綿と言います。

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左が紡毛糸で毛羽立ちがあり、右は梳毛糸で光沢があります。この違いは繊維長の差にあります。

 

 

フィラメンント糸(長繊維)

フィラメント糸とは繊維長の長い原料を束ねてから撚りを入れて糸にします。それらの糸にはシルク、レーヨン、ポリエステルなどがあります。

フィラメント糸の特徴は光沢があり、サッラとした風合いと強度に優れていることです。

欠点はスパン糸に比べ高価であることです。

シルクはフィラメント(正絹)とスパン(絹紡糸)があり、正絹の一本の繊維の長さが18m~25mと長く、絹紡糸は繊維長が短いので紡績をして糸にします。

レーヨンにもフィラメント糸とスパン糸がありますが、光沢、風合い、強度、単価に違いがあります。

ナイロンはほとんどがフィラメント糸ですが、紡毛糸を作る時には繊維をカットしたものを混紡して使います。モノフィラメントもあります。

モノフィラメントとは釣り糸と同じで、一本の繊維で作られた糸の事です。強度が強すぎるのでニットとして使うには50デニール位の太さまでが限界になり、

それ以上に太い糸は強すぎて針が戻らず、編めなかった経験があります。

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フィラメント糸のシルク(光沢があり強度があります。)

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スパン糸のシルク(膨らみがあり風合いが良いです。)

まとめ

今回は繊維の長さの分類として書いてきましたが、スパン糸は単価が比較的安く、フィラメント糸は高価なものになりますが、スパン糸が安いから良くないと

言うことではありません。作る糸によりスパン糸とフィラメント糸を使い分けています。

アクリルの様にフィラメント糸の生産が中止になってしまった素材もありますが、特徴と欠点を知って頂き、使用をして頂ければ幸いです。

 

最後までお付き合いをして頂きありがとうございました。

記事を書いた人

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田崎 一秀

東京都墨田区、スカイツリーの近くで生まれ育ち、現在は埼玉県三郷市に移り住む
趣味は草野球とヘラブナ釣りで、草野球歴は39年、走るのが辛くなりました。最近は近所の川での釣りをすることが多くなりました。
昭和33年生まれ、牡牛座のAB型

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