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獣毛混素材、いろんな原料があるけど品質表示はどうなるの?

ニットに関する質問受け付け中!!

こんにちは、佐野です!

 

このブログがアップされる頃は本社での展示会も二日目、徐々に皆様に新素材をご覧いただき始めている頃でしょうか。

引き続き、本社展・大阪展共にご来場お待ちしております!

 

今回は品質表示について

新素材を展示している中、色んな原料を使っているし、それぞれの品質表示はどうなるんだろう。。。と、ふと気づきました。

いや、嘘です。お客様からも品質表示については、度々質問を受けていますので、少しまとめてみたいと思います!

このブログを読んでくださっている大半の方々がアパレル関係者であろうことと思いますし、いまさら何をとのご指摘も頂いてしまいそうですが、糸屋さんとして、ニットの素材を扱う会社の社員として、私自身ももっと知識を付けて行かなければと、いう思いで今回はこのテーマに致します!

 

品質表示の定義

消費者庁のホームページより一部抜粋させて頂きます。

家庭用品品質表示法

一般消費者が製品の品質を正しく認識し、その購入に際し不測の損失を被ることのないように、事業者に家庭用品の品質に関する表示を適正に行うよう要請し、一般消費者の利益を保護することを目的に、昭和37年に制定されました。

つまりは商品を販売する方が買った方に対して何を使っているかをちゃんとわかるように示す、法律なんですね。

“家庭用品”の定義の中に、“繊維製品”というカテゴリーがあり、定められている35品目の中に、“織物、ニット生地及びレース生地”という項目があります。

私たちが扱うニット糸で作られるニット製品はこれに当てはまるので、きちんとした品質表示を付けることが義務ということですね。

 

でも実際困ったことはありませんでしょうか?

弊社はファンシーヤーンを主として販売しておりますので、品番によっては5者混(5つの原料によってできている素材)、6者混など、あらゆる原料を使用して作られる素材もあれば、ベビーアルパカやスーパーキッドモヘアなど、こだわり抜いた原料を使用することもあります。

せっかく良い原料、珍しい原料を使用しているのだから、もちろん品質表示に記載し、原料価値を謳いたいと思いますよね。

では、いざ弊社のBOOKを見て頂いたとき、その品番がベービーアルパカ○○%と書いてあったらそのまま品質表示を作成いただけるかと言えば、それはできないのです。

それはなぜなのか、どういった表示が正しく“きちんとした品質表示”となるのか、以下にまとめてみました。

 

獣毛混を表記する場合

アルパカ、モヘア、カシミヤなど、おなじみの獣毛原料もたくさん使われている昨今において、ベビーやキッドがつくもの、またあまり聞いたことのないような獣毛が使われている素材など、衣類に使われる原料は本当に多岐にわたっています。

まず、獣毛についての品質表示はこんな感じになっております。

●羊毛=毛、羊毛、ウール

●アンゴラ=毛、アンゴラ

●カシミヤ=毛、カシミヤ

●モヘア=毛、モヘア

●ラクダ=毛、キャメル、らくだ

●アルパカ=毛、アルパカ

●その他のもの=毛

ご覧の通り、ある程度の動物の毛は表記することが認められていますが、その他の動物は全部毛になってしまったり、ベビーアルパカやキッドモヘア等の表示は認められていません。

しかし、諦めるのはまだ早く、品質表示の法律には、“必須”と“任意”の二つの項目があります。

上記は全て必須項目で、その他のものを表記する場合は任意での表記が可能ということです。

弊社の素材で具体例を見てみてください。

 

●ヌーナ1/15.6

混率:ベビーアルパカ52% ナイロン36% ウール12%

この素材を100%使用して作ったニット製品の品質表示は、

“アルパカ52% ナイロン36% ウール12%”

もしくは極端な表示をすると、

“毛64% ナイロン36%”

などが必須項目に基づいた表示であり、ここに任意項目を加えると、

“アルパカ52%(ベビーアルパカ使用) ナイロン36% ウール12%”

と、こんな感じになります。

もう一つご紹介いたします。

最近少しずつ浸透して参りましたセーブル(クロテン)混の素材、セーブリッチです。

●セーブリッチ2/16

混率:カシミヤ80% セーブル20%

この素材の品質表示は、

“カシミヤ80% 毛20%”

“毛100%”

などとなりますが、任意項目を加えて、

“カシミヤ80% 毛20%(毛についてはセーブル使用)”

と、表記することができます。

 

質問してみました。

なんでわざわざ任意表記みたいに回りくどいことをしなければならないのか。私もそう思い、消費者庁に問い合わせてみました。

①なぜ任意表記なのか

→そもそも品質表示は原料価値を謳う目的ではなく、消費者がわかりやすくないといけないため、一般認知の少ない原料を表記することは逆に混乱を招いてしまう可能性がある

 

②通常表記が認められている獣毛の基準は?

→一般に知れ渡っているか否かを基準としている。この法律は時代に合うよう改正が行われているので、セーブルなど今は珍しくても後々認知度が上がったり、ベビーアルパカやキッドモヘアなど、こだわる方が一般に増えていったら、通常表記OKとなる可能性もある

 

なるほどなるほど。勉強になりました。

あくまでわかりやすく、ってことが大事なんですね。

 

ちなみに

・これは日本国内で販売する商品に対する法律ですので、海外で販売されている皆様は、その販売する国に基づいた基準に従う必要があるとのことです。

・最近英語表記も増えていますが、これは任意であり、日本語表記がまず必須だそうです。

・丸安毛糸のBOOKは、製品企画をされる方々により原料価値が伝わるよう、ベビーやキッドなどの細かな表示をしていますので、実際に商品にされる際は上記を参考に表記頂ければ幸いです。

 

以上、今回はこんな感じに獣毛混についてまとめてみました!

化学繊維、合成繊維、再生繊維もなかなか複雑だったりしますので、また改めてご紹介します!

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佐野貢士

佐野貢士

ヤーンアドバイザー丸安毛糸株式会社
ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。
ギター歴10年、編み物歴は5年になります。
このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。
宜しくお願いします!

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