ニットの原料について【ウール編】

 

ニットに関する質問受け付け中!!

 

今回は寒さから身を守ってくれるウールについて書きたいと思います。

突然ですが・・・

元々のウールセーターの用途は何であったのか?

ご存知ですか?

 

実は汗の吸収も発散性も良いので『スポーツウェア』だったのです。

なんとも意外ですよね。

私自身もやっぱりウールセーターは防寒としての印象が強いです。

 

そんなニットの王道。

ウールについてまとめていきます!

 

■ウールの種類について

ウールのほとんどがメリノ種です。
初めから羊の毛がすべて柔らかく、白い毛ではなかったのです。

古代の羊毛は、硬い毛が混ざっていたり、色も白や茶に黒などが混ざり合っていました。

それらを風合いが良く、糸にしやすい、どんな色にも染まるように、長い年月を掛けて人が作り出したものなのです。

世界の各地で改良が行われた結果、羊の品種は3000種類以上とも言われています。

種類を大別すると3種類に分けられます。

 

1、メリノウール

毛の品質が衣料用の原料にもっとも優れ、産毛量も一番多い品種です。

ウール製品の大半はメリノ種のウールで作られ、オーストラリアが主な生産国です。

メリノ種には採れる繊維の太さで、スペインメリノ、サクソンメリノ、ぺピンメリノ、サウスオーストラリアメリノに分かれ、一番多いのがぺピンメリノです。

 

 

2、クロスプレッドウール

雑種の意味で、イギリスやニュージーランドに多く飼育をされています。

繊維はメリノ種より太く、品質もさまざまで、ツイードや厚手の服地、手編み毛糸に多く使われています。

羊の種類は、チュビオット、シェットランドです。

 

3、カーペットウール

クロスブレッドウールの中でも、特に繊維が太くて粗い種類と品種改良がされていない羊になります。

採れたウールの用途はそのままカーペットに使用されます。

 

糸名と繊維の太さ

太さはマイクロンで表し、1マイクロンは1000分の1ミリになります。
上質の繊維を表す言葉にファインウール、エクストラファインウールなど何種類かに分かれ、繊維の細い物が上質になります。

 

ストロングウール          23~25マイクロン
ミドルウール            20~22マイクロン
ファインウール           20~21マイクロン
エクストラファインウール      18.5~19.5マイクロン
スーパーエクストラファインウール  17.5~16.5マイクロン

 

■ウールの特徴について

 

 

ウールの優れた特徴
1、保温性に優れています。
衣類での保温性に優れいる物の特徴は、暖かい空気を蓄えることが出来るかになります。
ウールは繊維の中に多くの空気を含んでいるので、体温で暖められた空気が冷たい外気から守り温めてくれるのです。

 

2、吸湿、発散性が良いのです。
ウールは、汗を吸収すると同時に素早く発散をしてくれ、保温性があるのでインナーウエアーにも最適です。

 

3、とても軽いです。
ウールの製品が軽く済むのは原料が軽いからで、シルクよりわずかですが軽いのです。
空気をたくさん含むのもその理由で、ウールは空気を着ているという言い方もあります。
製品が軽いというのは、衣料品にとって大きなセールストークになります。

 

4、ウールは涼しくて快適な素材です。
今までとは違うじゃないかとの声が聞こえてきそうですが、実はウールは涼しいのです。
その理由も繊維が空気を多く含んでいるので、空気の層が外の熱を遮断してくれるからです。
吸湿、発散性の良さや、軽さの特徴が夏にも適している素材で多くのスーツに使用をされています。
夏の快適素材も店頭でのセールスポイントになります。

 

5、伸縮性に優れます。
伸縮性があるので、着心地が良い製品が出来ます。
しわになりにくく、回復が早いので、型崩れもしにくいのはウールに伸縮性があるからです。
伸縮性を長く持たすには、続けての着用はさけ、洋服を休ませるのが良いです。

 

6、燃えにくい素材です。
ウールは火が付きにくく、燃え広がるのが遅い難燃性の素材です。
カーペットにウールが多く使われている理由の一つになります。

 

7、静電気が起こりにくい素材です。
電気抵抗が低く、吸水性が良いので静電気が出来にくい素材です。

 

■お手入れについて

 

 

1、縮みに注意をして洗濯をしてください。
縮む理由は羊毛にはスケール(スケールに付いては後述いたします。)があり、もみ洗いで生地が縮むからです。
スケールが濡れることで開き、もむことでスケール同士が絡み合い、方向性に従った動きをした結果が縮になります。
セーターを縮まないように洗うには、35度位のぬるま湯に中性洗剤を入れ、押し洗いで手早く洗うのがこつです。
汚れは普通の着用であれば表面だけですみますので、もみ洗いをしなくても汚れは落ちます。 すすぎも押してすすいでください。
水を切るときも絞らずに押して水を切ってください。
干し方はニット製品の場合は、水の重さで伸びてしまうので平干しをしてください。

 

2、洗剤は中性洗剤を使ってください。
ウールはアルカリに弱いので中性洗剤か弱アルカリ性の合成洗剤を使ってください。
特に白いものは中性洗剤をお勧めいたします。

 

3、直射日光に注意をしてください。
直射日光にあたることで色が横変をしたり、強度が低下をしていきます。
干すときには、風通しの良い直射日光が当たらない場所で平干しをしてください。
特に、白や淡い色は横変がしやすいので注意をしてください。

 

4、アイロンは低温でかけてください。
ウールは燃えにくいのですが、熱には強くありません。アイロンの適温は120~140度です。 スチームアイロンで必ずあて布をして、少し強めに手早くかけるのが良い方法です。 スチームがない場合は、あて布を湿らせて使うと良いです。 当て布もウールの物を使うと、テカリも防ぐことが出来ます。

 

5、虫食いとカビに気を付けてください。
ウールはタンパク質なので虫が好んで食べます。特に毛質の良い柔らかなものから食べていくようです。
虫を防ぐには、卵を産み付けられないように清潔にしておくことがポイントになります。
しまう時は、防虫剤と一緒に乾燥剤入れると、虫の好む湿気をなくすことが出来ます。
乾燥がしていれば、カビが生えることもありません。
冬ものをしまう春先が、虫の動きが活発になる季節なので注意をしてください。

 

■まとめ

今回はウールについてまとめてみました。

身近な素材だけにまだまだ気づかされることなどもあり、

しっかりとした知識を持ってニット製品を扱いたいなと改めて感じました。

それではまた!

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沓澤 龍昇

素材部の沓澤(クツザワ)です。出身は山形です。前職ではメンズセレクトショップで働いていました。皆さんと一緒にかっこいいニットをつくっていきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

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