梳毛紡績における最初の工程!“混紡”についてのお話です

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こんにちは、佐野です!

 

先日、立て続けにニットのセミナーを開催させて頂く機会を頂き、基本的なお話の中から梳毛と紡毛のそれぞれの違い、作り方のお話をさせて頂きました。

梳毛と紡毛のお話については、2~3年前にも同様の記事をしるしておりましたが、
今回のセミナーでも、機械の写真を見たことなかった、実はあまりできていなかった、知ってて当然だよ!などなどたくさんの感想を頂きましたが、
興味を持って頂いた方が多くいらっしゃいましたのでブログでもご紹介したいと思います。

 

 

 

梳毛と紡毛

アパレル業界に身をおいていると、梳毛(そもう)・紡毛(ぼうもう)という言葉は毎日のように耳にすると思います。

そもそもこの二つの違いとは?

ニットラボのブログでやっしーが紹介してますので是非ご覧下さい!

梳毛(ウーステッドヤーン)と紡毛(ウールンヤーン)の違いと特徴

ここに記されている内容を一部抜粋いたしますと、
・梳毛:毛の長い羊毛をくしけずって(梳く)並行に並べるのを繰り返して作られる羊毛糸。毛羽が少なく、細くなめらかなため繊細で綺麗なニット製品が出来上がるのが特徴

・紡毛:短毛の羊毛を、繊維の方向をあまり整えずに、縮れ(クリンプ)を保ちながら紡績した羊毛糸。撚りが甘く太いので糸の表面に毛羽が多く、縮絨性が高くふっくらしています

とあります。

もう一つ、重要な要素を書き加えるとすると、梳毛と紡毛は梳毛紡績機、紡毛紡績機という機械があるように、そもそも糸を紡績する機械自体が異なります。

そのため、ウール紡績のメーカーさんはそのどちらかに特化されており、自社で両方の紡績機を設備されているメーカーさんはほとんどございません。

使用する羊毛原料の違いにも見られるように、原毛を仕入れられるルートも異なります。

今回はこの二大紡績技術のうち、梳毛紡績について、そして一番最初に行われる混紡工程についてまとめてみます。

 

梳毛紡績における混紡工程

では本題に入ります。

梳毛紡績は混紡→前紡→精紡という大きく分けると三つの工程に分かれます。

一番最初に行われるのが混紡になります。

・混紡工程

糸の混用率とその構成は様々です。

2つだけあげるとすれば、“混紡”と“交撚”という方法があります。

例えばウール50%モヘア50%の糸があったとします。

これが“混紡“であれば、紡績を行う前にそれぞれを綿(わた・原毛)の状態で原料をミックスさせています。

“交撚”であれば、同じ太さのウール100%とモヘア100%の出来上がった糸同士を撚糸して作られます。

この違いはある程度までは出来上がった糸をや風合いで判断がつきますが、このように同じ混用率でも生産工程は様々です。

また混紡工程では、ウール100%でも違う羊の種類や繊維長の異なる原料もミックスさせたりするケースもあります。

 

今回はこの二つの方法のうち、混紡についてのおはなしですので、
そのミックスされている様子をッご覧ください!

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これが今まさに混紡が行われている様子です!

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上の画像手前の白い塊がウールの原料です、奥側がモヘアの原料です。それぞれ100%同士で、下から上に綿を引き上げ、下の画像に見られるようにすり合わせていきます。

綿(わた)をミックスさせる、、、と聞くと、その名の通りわた状の原料をくしゃくしゃって混ぜ合わせているところを想像してしまいそうですが、
梳毛紡績での混紡工程はこのようにある程度まっすぐにされた状態を原毛と呼び、それを何回も何回もすり合わせていくことで、やっと目指した混用率の原料へとつながっていきます。

梳毛紡績メーカーさんは、この塊の状態で原料を仕入れられております。ちなみに1つの塊で10kgぐらいあるんですよ!

混紡が終わると次の工程へと流れていきます。

まとめ

以上、今回は梳毛紡績の混紡工程をご紹介いたしました。

この後は前紡(ぜんぼう)という工程へとつながります。

その様子はまた次回以降ご紹介いたしますね。

 

それではまた次回^^

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佐野貢士

佐野貢士

ヤーンアドバイザー丸安毛糸株式会社
ミリタリーをはじめ、ヴィンテージのセーターとロックンロールが大好きです。 ギター歴10年、編み物歴は5年になります。 このブログでもニットとロックを絡めた内容で書いていきたいと思っています。 宜しくお願いします!

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