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超ウルトラ撥水加工

今年の夏は各地で日照不足や突然の局地的な豪雨、大きな雹が降るなどと川の氾濫があり、天候不順が続いている夏になっています。

皆様の体調はいかがでしょうか。坐骨神経痛が出てしまった丸安毛糸の田崎です。

今回はニットの染色時に可能な特殊加工(機能素材)のご紹介です。最後までお付き合いをお願いいたします。

目次

  • 目次1 特殊加工の種類と特徴
  • まとめ

 

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特殊加工の種類と特徴

1、ウルトラ撥水加工 対応素材 ポリエステル

ウルトラ撥水加工は、糸に被膜をして編地の表面を水が転がり落ちるように弾き、濡れにくくなります。
保水率が低いため速乾性にも優れている加工です。
一般の撥水加工は、洗濯試験で3回から5回程度ですが、ウルトラ撥水加工は20回の試験でも基準が取れます。

 

2、コーピル加工 対応素材 ウール100%、ウールアクリル混

羊毛や合成委繊維は着用中に摩擦が起こり、毛羽が絡みついて毛玉が発生しやすくなるので、特殊処理を行い素材のピリング(毛玉)の発生を防止します。

 

3、ソフト加工 対応素材 繊維全般

特殊柔軟加工を行い、柔らかさやぬめり感を出す加工です。

 

4、静電気防止加工 対応素材 合成繊維

繊維が帯電するのは、電子の動きと繊維に含まれている水分が関係しますので、摩擦を小さくする特殊な加工剤を使用し静電気を減少、低下させます。

 

5、UV加工 対応素材 ポリエステル、ナイロン、綿、麻

繊維が紫外線を吸収する特殊加工を行い、お肌を紫外線から守ります。

 

6、涼感加工 対応素材 繊維全般

吸熱反応のキシリトールを使用することで冷涼感が得られ、着ているだけで2°C~3°C涼しく感じられます。
この冷感は、キシリトール成分が水と結合をして吸熱反応を起こすことで発生をします。

 

7、スキンケア加工 対応素材 繊維全般

お肌にやさしいシルクプロティン配合の助剤で加工することで、お肌を健康に保ちます。
シルクプロティンは、シルクの成分から抽出すフェブロインというタンパク質で、シルクの持つ保温性、保湿性、放湿性に優れています。

 

8、温感加工 対応素材 繊維全般

トウガラシの辛味成分であるカプサイシンを取りえることで、血管を拡張し血流を増やし、体温を高める作用や脂肪代謝を活発にして体脂肪の蓄積抑制の効果があります。

 

まとめ

特殊加工の注意点としては、撥水加工やUV加工では同じ糸でも編地の厚みや組織によって試験データに違いが出てきます。

また、UV加工は色によっても差があり、淡い色のデーターが悪く、濃い色の方が良いという、耐光堅牢度と同じ結果が出ます。

他の加工も同じようなことがありますので、サンプル時に品質確認検査を必ずしてください。

 

機能素材はお客様からの要望も増えていますので、ご理解をして頂き使用をして頂ければ幸いです。

 

今回も最後までお付き合いを頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。

記事の内容やニットに関することは、お気軽にお問い合わせください

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田崎 一秀

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記事を書いた人

東京都墨田区、スカイツリーの近くで生まれ育ち、現在は埼玉県三郷市に移り住む
趣味は草野球とヘラブナ釣りで、草野球歴は39年、走るのが辛くなりました。最近は近所の川での釣りをすることが多くなりました。
昭和33年生まれ、牡牛座のAB型

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