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2018柄まとめ

こんにちは、大久保です。2017年春夏 ニット企画を始める前に知っておきたい2018SS(春夏)ニットトレンド情報をご紹介します。
ネタ元は、「PITTI FILATI80」イタリア・フィレンツェで開催されたニット糸の展示会です。 PITTI FILATI80で撮ってきたスナップ写真を見ていると、似たような新しい編地がたくさん。 これはきっとトレンドの傾向だ!と思った内容をご紹介します。

目次

  • 二重構造
  • レース
  • フリンジ
  • 凹凸
  • マルチカラー
  • ブークレヤーン
  • まとめ

 

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二重構造

今回のトレンドは色を多彩に使っている印象を受けました。

↓↓↓トレンドブースのディスプレイです。複雑な色と柄の組み合わせ。どんどんさまざまな要素をプラスしてプラスして!そんな印象です。

マルチカラー1
色を使う編地の表現として、配色に使用したりするのが一般的ですが、新しいシーズンは異なる編地を兼ねて表現している編地が多くありました。
ニットの編地は透ける編地の表現が可能です。透ける編み地を組み合わせることで色を組み合わせる表現が可能です。
透ける編地を作りたい場合は、ハリのある細番手の糸を使用するのが良いです。

下↓写真の編地は、透ける編地を重ねた表現です。右側は同じ色を重ねています。左側は違う色を組み合わせています。左側の編地のほうがよりトレンドらしい表現と思います。

二重構造比較

下↓写真のように柄に柄を組み合わせる表現がありました。昨年まではパッチワークの様に柄を組み合わせるデザインが多くありましたが、2018春夏は柄に柄を組み合わせる二重構造のようなデザインが出てきました。

二重構柄×柄

プリント柄も二重に、なっています。パッチワーク風のプリント↓↓↓

パッチワークプリント

レース

春夏のニットは涼しげな印象のニットが好まれます。2018春夏は2017春夏トレンドでもあるレースやフリルなどのロマンチックな雰囲気を残します。
ニットの場合は、編地の柄でレースの表現が自在です。

軽やかなフリルの表現や、ゴム地を組み合わせたフリルの柄。↓↓↓

フリル

メッシュを多用したレース柄↓↓↓

レースメッシュ

キレイなレース柄を表現するためには、ハリのある細番手の糸を使用するのが良いでしょう。細い糸のほうが繊細な表現が可能です。

ニットの編地の場合レースというと、穴空き模様のことを指します。この穴空き模様にもトレンドの特徴があり、撚り大き目の穴空きで表現するレース柄が見られました。

下↓写真のように、レースの穴が大きくなっています。

レース穴大きめ

二重構造のレース柄も見られました。

下↓の写真は、メッシュ柄を使用した二十構造の編地です。

二重構メッシュ

下↓の写真は総レース柄の表現。左写真はラメ糸を使ってよりゴージャスなデザインに。右側は2配色で立体的に表現しています。
透け感を表現するために透明糸(モノフィラメント)を組み合わせるのも良いです。

二重構レース

フリンジ

もっとも多かったニット柄がフリンジです。長いフリンジから短いフリンジなど長さもさまざま。素材もさまざまです。
渡した糸をカットしていたり、いなかったりさまざまです。とにかくフリンジの表現を楽しんでいるように思います。
フリンジの編地をつくらなくても、モールヤーンなどのファンシーヤーンを使用しすると、フリンジのようなパサパサとした糸端が出ている編地表現ができます。

フリンジ

凹凸

シンプルに見えるので一番使いやすのが凹凸柄。今まではリンクス柄やタック柄、ワッフル柄なと凹凸の細かい柄が定番でした2018春夏は凹凸が大きくなっています。より凹凸を求めています。糸の太さも幅が増えてさまざまなゲージでの表現が多くなっています。
凹凸の編地をキレイに表現するためには、ストレッチ性のある糸がオススメです。より凹凸が盛り上がります。

凹凸

マルチカラー

2017春夏でも見られたマルチカラーの表現が継続しています。
ボーダーに柄を組み合わせてみたり、ボーダー柄が部分ブロック柄に変化したり、柄を多色で表現するなどさまざまです。
特に真ん中のマルチカラーのブロック柄は爽やかな印象で上品さもあり好みです。

マルチカラー

ブークレーヤーン

ニット用の糸にはファンシーヤーンと呼ばれる編むだけで柄のように見える糸があります。
春夏はタオル地のようにレース地のように見えるブークレヤーンが見られました。ナチュラルな素材(麻など)はダウントレンドとして扱われていので麻好きとしては残念ですが、ナチュラルな雰囲気や粗野感を出すにはブークレヤーンを使用するのも良いと感じました。

ブークレー

まとめ

新しい服を選ぶときのように新しいシーズンを始めるときは、どんなニットがいいかなとわくわくするものです。
ニットは色や柄など多彩に表現できているのでさまざまな想像が膨らみますね。
2018春夏ニット企画を始める前には、まずは資料集めから。丸安毛糸のニット展示会ではいち早く2018春夏向けのニット糸とニット製品を提案しています。

(展示会日程:2017年4月10・11日・・・新潟/4月13・14日・・・山形/5月24・25・26日/東京/6月7・8・9日・・・大阪)

こんなニットの表現いいな。と楽しみながら見て頂けるように準備を進めています。

記事を書いた人

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大久保 千聖

小さい頃から編み物が大好き!文化服装学院ニット科を卒業後、丸安毛糸に入社。ニットに関する知識や情報がアイディアのきっかけになればと思っています。
また大好きな編み物の楽しさを多くの人に広めたいと手芸ブランド「60ろくまる」を立ち上げました!

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