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2017-18AW柄

こんにちは、大久保です。今年も2016年6月28・29・7月1日で開催されたPITTI FILATI79(ピッティフィラティ)に行ってきました。
PITTI FILATI79(ピッティフィラティ)では、糸とともにたくさんの編地・編み柄を提案しています。
そんな編柄を見て、印象に残った柄や新鮮さを感じだ柄についてまとめてみました。
ニット企画の参考になればうれしいです。

他にも、PITTI FILATIのトレンド情報をまとめたブログを書いています。合わせてご参考に!

PITTI FILATI79からの2017-18秋冬トレンド分析まとめ~トレンドテーマ編~

PITTI FILATI77からの2017-18秋冬トレンド分析まとめ~トレンドカラー編~

目次

  • PITTI FILATIで多かった編地
  • PITTI FILATIで感じた新鮮な編地
  • 実際に作った編地
  • まとめ

 

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PITTI FILATI79で多かった編地

柄といえば、ジャカード柄

ジャカード

ジャカード柄は柄の規制がないのでさまざまな柄がつくれます。ですから、さまざまな柄が存在しています。
傾向としては、少し幾何学要素が強くなっています。
2色くらいのシンプルな柄でまとめるか、多くの配色、柄を組み合わせたパッチワーク風の柄の2極端に分かれていると感じました。

ド定番 リンクス柄

リンクス

リンクス柄も相変わらず多くあります。上品な表面効果が欲しい!そんな時はリンクス柄に限りますよね。上品な印象になります。
特に、太番手の糸にリンクス柄を使うと、迫力がでます。リンクス柄はストレートの糸が一番きれいになります。

天竺

天竺

いやいや、柄じゃないですよね・・・。はい。そうですが、秋冬のニット糸はファンシーヤーンが豊富にあります。編むだけで、ステキな柄・表面効果を作り出してくれるファンシーヤーンは立派な柄ですね。秋冬ならではの、タムタムヤーン、ループ・ブークレーヤーン、モールヤーンなどは天竺でも存在感があります。

PITTI FILATI79で感じた新鮮な編地

PITTI FILATIにはありがたいことに、数年連続して行かせていただいております。
毎年見ているからこそ感じる、新鮮さを感じた編み柄をご紹介します。

ラメを使用

ラメ

ラメブーム来てます。きっと。ラメを使った編地が多くありました。
ほんのりラメではなく、ギラギラと存在感のあるラメが使われています。

ストライプ柄

ストライプ

個人的にですが、ボーダー柄にちょっと飽きています(笑)ですから、よりストライプ柄が新鮮に感じました。
ボ配色を切り替えるたけでなく、ストライプ柄を表現する方法はさまざまあります。
ボーダーは縦に使うとストライプになりますので、編み目の方向でアレンジするのも良いと思います。

実際に作った編地

先ほどご紹介したPITTI FILATIの編地の技術を参考に実際に編地を編んでみました。
※( )内は使用した糸名。

袋ジャカードを利用したストライプ柄

ジャカード柄のストライプの編地は、ループヤーンとストレートヤーンを組み合わせが多くありました。
よりループの形状が強調される使い方です。袋ジャカードにすることで、くっきりとしたストライプ柄が出せリバーシブルにもなりますし、ストライプの幅も自由に作れます。

●モヘアのタムタムヤーン(ヴィクトリア)+グラデーション色のループヤーン(グラディス)
ストライプ柄ですが、グラデーションがボーダーに出るので味のある見え方になりました。

●ラメのリリヤーン(ラメリリーlite)+グラデーション色のループヤーン(グラディス)
ギラギラと光るラメとかわいらしいループヤーンで、あまりどぎつくない印象になってます。

両畦を使用したストライプ柄

両畦編みでもストライプ柄をつくることができます。 ストライプの幅は1目にしかできません。

●ブークレーヤーン(パフ)+ストレートヤーン(バルーン)
左:異色配色 右:同色配色
ブークレーヤーンを使うと、シャープなストライプ柄もやわらかい印象になります。

他の糸構成でも作ってみました。

●左:ブークレーヤーン3P(パフ)+ストレートヤーン3P(バルーン)
●右:ストレートヤーン3P(バルーン)+ストレートヤーン3P(バルーン)
同じ編み方でも、印象がガラッと変わります。もちろん風合いも変わります。

リブ編みを利用したストライプ柄

今のトレンド編地でもあるワイドリブを使って、さらに2色プレイティングをして編んでみました。
リブが陰影のあるストライプ柄に見えます。ワイドリブにプレイティングの技法を加えるだけで、より立体感のあるワイドリブが作れます。

●ストレートヤーン(バルーン)+ストレートヤーン(バルーン)

ファンシーヤーンとのプレイティングワイドリブも作ってみました。

●左:ブークレーヤーン(パフ)+ストレートヤーン(バルーン)
●右:ブークレーヤーン(ナウシカ)+ストレートヤーン(バルーン)
ファンシーの形状が強いほど、プレイティングはきれいに見えなくなりますが、それも味であります。
キレイにプレイティングさせたい場合は、ストレートの糸が良いです。

まとめ

ニットは糸の組み合わせや編み組織の組み合わせで何通りものオリジナルのファブリックを作り出すことができます。
そして、風合いも変えることができます。 それがニットの仕事の楽しみでもあります。さまざまな組み合わせのアイディアが浮かぶきっかけが展示会でみた編地であったりします。

「アイディアを膨らませたい!」という方は、ぜひ丸安毛糸㈱の展示会へお越しくださいませ。 展示会では、今回ご紹介した編地を展示しています。
また、ノベルティーとして私が撮影したPITTI FILATIのスナップ写真をCD-Rにしてお渡ししています。 写真の枚数は、約500枚以上ですので見応えありますし、編地やデザインのヒントになるはず!
※2017-18秋冬 展示会の日程
東京=10/12~13 大阪=10/19~21

お待ちしております。

記事を書いた人

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大久保 千聖

小さい頃から編み物が大好き!文化服装学院ニット科を卒業後、丸安毛糸に入社。ニットに関する知識や情報がアイディアのきっかけになればと思っています。
また大好きな編み物の楽しさを多くの人に広めたいと手芸ブランド「60ろくまる」を立ち上げました!

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